江戸時代中期の京に生まれ、独自の眼で生命を見つめ続けた画家・伊藤若冲。
当館が誇る重要文化財《菜蟲譜》に、2023年に新発見された《果蔬図巻》が並び立つ、
またとない機会。福田美術館の若冲コレクションも加わり、小さな命のきらめきと、若冲晩年の到達点をご覧いただきます。
重要文化財《菜蟲譜》と、2023年に新発見された《果蔬図巻》。 晩年の若冲が同じ頃に描いた二つの画巻が、関東で初めて顔を合わせます。
福田美術館からは、《果蔬図巻》を含め18点の若冲作品が集結。 同館の若冲コレクションの約半数がまとまって観られる、関東では初めての貴重な機会です。
佐野市立吉澤記念美術館を代表する所蔵品《菜蟲譜》(さいちゅうふ、重要文化財)は、江戸時代中期に京都で活動した伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう、1716-1800)の晩年の代表作です。青物問屋の4代目主人という出自を想起させる果蔬(野菜や果物)という主題は初期から作例が散見されるものの、多数の果蔬を着色で描く画巻は他に類例のないものとされてきました。しかし近年、《菜蟲譜》の前年の制作を示す「七十六歳」の款記を持ち、内容的にも関連の深い《果蔬図巻》(かそずかん、福田美術館所蔵)が存在することが判明しました。本展は、関東において初めてこの2つの画巻が競演する機会となります。共通点と相違点を実際に見比べていただくことで、《菜蟲譜》の描写の特質と魅力をより深くご理解いただけることと思います。
また、《果蔬図巻》を所蔵する福田美術館からは、このほか17点の若冲作品がやってきます。同館の若冲コレクションの約半数がまとまって観られる関東では初めての貴重な機会です。若冲のトレードマークの鶏や鶴、あまり知られていない人物画など若冲の多彩な主題をお楽しみいただきます。また、《果蔬図巻》の制作契機と関係の深い淀川下りの旅を描いた拓版画巻《乗興舟》(じょうきょうしゅう)、《菜蟲譜》の制作背景としても注目される大坂の芭蕉顕彰活動など、若冲をめぐる交友関係もご紹介します。
佐野市立吉澤記念美術館では初めて、若冲作品だけで構成する「若冲展」となります。
おなじみの若冲、知らなかった若冲、どうぞお見逃しなくご観覧ください。
館内では「菜蟲譜」ミニ巻物づくりの工作体験を実施。おうちからも楽しめるオンラインコンテンツ 「おうちで吉美」や、学校教育との連携事業もご用意しています。はじめての方も、お子さまと一緒に、若冲の世界へ。
続報をお待ちください。
吉澤記念美術館の公式サイトでは、オンラインで《菜蟲譜》の魅力を楽しむコンテンツをご用意しています。
サイコロを振って野菜や虫を選んだり、ミニ巻物をつくったり。おうちや学校で楽しめる9種類のワークシート・工作教材をご用意しています。
※《菜蟲譜》の後半部分にも、《果蔬図巻》と共通するモチーフが少数あります。
※ 公共交通機関をご活用ください。
※ 葛生駅より徒歩約8分/時刻・運賃は各鉄道会社の公式サイトでご確認ください
「葛の里壱番館」「葛生伝承館」駐車場をご利用頂けます。
無料/当館まで徒歩約1分。
‣ 会期中は臨時駐車場を設置します
※ 休館日は月曜日(祝日の場合は翌平日)。11月23日(月・祝)は開館し、翌24日(火)が振替休館となります。会期中の展示替については「会期と場面替について」欄をご参照ください。
企画展「若冲がやってきた!」
佐野市立吉澤記念美術館